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SD-WANをわかりやすく解説
ソフトウエアでネットワークを制御するメリットとは?
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ネットワークの初歩
SD-WANとは

SD-WANのSDとは「Software Defined/ソフトウエア定義」を意味します。WANは広域ネットワークのことで、企業でいえば、拠点と拠点をネットワークでつなぐ通信網を指します。
SD-WANは、「ソフトウエアで定義する広域ネットワーク」という意味になりますが、わかりやすくいうと、従来の物理的なネットワーク機器で構築したWAN(広域ネットワーク)上に仮想WANを構築し、ソフトウエアを用いて管理する技術を指します。
これにより、遠隔からでもソフトウエアによる制御で、WANを柔軟に管理、運用することが可能になります。
管理ソフトウエアは、「オーケストレーター」と呼ばれ、分散したネットワーク機器を集中的に管理します。
SD-WANの導入メリット

SD-WANを導入することで、複数のメリットが得られることから、実際、多くの企業で導入が進んでいます。主なメリットをみていきましょう。
●遠隔からWANの設定が可能
従来は、WANを構築するには各拠点にルーターやスイッチ、ファイアウォール、ロードバランサーなどの通信機器を物理的に設置し、設定作業を逐一、拠点ごとに行う必要がありました。SD-WANを利用することで、設定は遠隔操作で行えるようになります。
●ネットワークの可視化によりトラフィックの管理が適切に実施できる
SD-WANは、あらゆる物理的な回線をオーケストレーターで可視化することで、拠点間やクラウドへの接続における柔軟性が高まり、トラフィックを適切にコントロールできるようになるため、適切な管理が可能になります。
●一元管理によりコスト削減が可能
遠隔操作で拠点間ネットワークを一元管理できることは、各拠点に情報システム担当者などの配置が不要になることから、人材コストの削減などにつながります。
●インターネットブレイクアウトが可能
インターネットブレイクアウトとは、各拠点から直接インターネットやクラウドサービスにアクセスできるようにするしくみで、ネットワークの負荷が軽減できます。このインターネットブレイクアウトが、SD-WANを用いて実施できます。用途に応じて最適な通信経路に振り分けられることで、サーバーの通信量を分散し、通信速度の遅延改善やアプリケーションのパフォーマンス向上が期待できます。
近年、リモートワークが浸透したこともあり、オフィスPCだけでなく、従業員が個人のPCやスマートフォンからインターネットやクラウドサービスに接続する機会が増えました。これにより、通信量が膨大になり、ゲートウェイなどへの負荷が問題視されていることから、インターネットブレイクアウトがより注目を集めるでしょう。
SD-WANの製品例「Aruba EdgeConnect SD-WAN (旧Silver Peak)」

エイチ・シー・ネットワークスでは、SD-WANの製品として「Aruba EdgeConnect SD-WAN (旧称Silver Peak)」を取り扱っており、SD-WANソリューションを提供しています。
●Aruba EdgeConnect SD-WAN (旧称Silver Peak)とは
Aruba EdgeConnect SD-WANとは、SaaSやIaaSに対して安全で快適な接続を提供できるSD-WANです。WAN最適化、高精度なインターネットブレイクアウト、二つのファイアウォール機能、直観的な仮想ネットワークの設計が強みです。
最適化・高速化機能をオールインワンで実装できるので、別途専用機器を購入する必要がないのも特徴です。
エイチ・シー・ネットワークスが提供する、Aruba EdgeConnect SD-WANを用いたSD-WANソリューションでは、インターネットブレイクアウト、回線コストダウン、WAN最適化製品リプレイス、IaaSへのアクセス、通信可視化を実現します。
まとめ
SD-WANは、WANの設定や管理を効率化し、コスト削減も期待できる注目の技術です。今後、さらに需要が高まってくると考えられます。
エイチ・シー・ネットワークスが提供するAruba EdgeConnect SD-WANとSD-WANソリューションの詳細をお知りになりたい方は、各サービス紹介ページをご覧ください。
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