学校法人 東北学院 様

堅牢なスイッチで安心稼働、トリプル認証対応アプライアンスとの連携で
運用ニーズに応えた優れたネットワークインフラを実現

  • 文教
  • ネットワーク
学校法人 東北学院 様

学校法人 東北学院 様

ポイント

  • 信頼性に優れたスイッチと10年保守で安定稼働
  • 申請ワークフローに対応した柔軟性の高いトリプル認証アプライアンス
  • 限られた構築期間と半導体不足の中でもスムーズに構築

導入製品

文教のセキュリティネットワーク導入事例集

設置教育機関をつなぐ東北学院総合ネットワーク
安定稼働と情報セキュリティを重視して運用

「個人の尊厳の重視と人格の完成」の教育を建学の精神に持ち、「建学の精神」を象徴するスクールモットー「LIFE LIGHT LOVE」を掲げる学校法人東北学院。第二次大戦後の1949年に新制大学として設置された東北学院大学は、東北地方の私立大学の中でも最大の総合大学だ。2023年に新たな五橋キャンパスを設置し、仙台市中心部の都市型キャンパスとして運用を開始した。
学校法人東北学院は、東北学院大学のほか東北学院中学校・高等学校、東北学院榴ケ岡高等学校、東北学院幼稚園を運営しており、法人事務局を含むすべてを結んだ東北学院総合ネットワーク(以下、総合ネットワーク)は、学校法人全体の、教育・研究・学習および事務関連を支える重要なインフラだ。この総合ネットワークや、その上で稼働する情報系システムを運営しているのが、東北学院大学情報システム部であり、総勢14名の職員が土樋キャンパスを主な拠点として活動している。
「私たちの管轄対象は、大学をはじめとする学校法人としての各種サービス、インフラ全体で、いずれも安定稼働と情報セキュリティを第一に考えています」
と、情報システム部長の早坂友行氏は説明する。

東北学院大学
情報システム部 部長
早坂 友行氏

キャンパスネットワークとしてAPRESIAを10年運用
高信頼・大容量・高性能を目指しApresiaNPを採用

東北学院大学
情報システム部 情報システム課 課長補佐
原田 淳氏

総合ネットワークは5年ごとの更新計画で運用しており、2012年は、基幹ネットワーク機器および主要サーバー機器をデータセンターに集約化し、頑健性、冗長性、可用性、機密性を備えた情報通信基盤を確立した。また2018年は、都市型総合大学を目指してキャンパスの移転・集約が予定されていたことを受け、ムダを排除したシステム更新の実現方式を見いだすことが課題となっていた。ネットワーク担当の一人、情報システム課課長補佐原田淳氏は、当時の心境を次のように語る。
「ムダを排除したシステム更新方法の1つが機器の継続利用ですが、そこで苦労したのは、継続機器に不具合が起きた時の利用者影響考慮でした。しかしながら、その中で比較的早く継続利用が決まったのは、高い信頼性を発揮していたネットワークスイッチAPRESIAです。APRESIAは2006年にエッジスイッチとして採用したのが最初ですが、6年間の運用で1台も故障することはありませんでした。また、2012年に導入したAPRESIAも故障することなく5年間安定稼働していたため、引き続き運用することにしました」

2023年の総合ネットワーク更新では、これまでの稼働実績を信頼しAPRESIAの新シリーズであるApresiaNPを10年保守で採用。また、これまで他社製品を稼働していた各キャンパスの拠点コアスイッチも、ApresiaNPで実現した。
「10年保守サポートしてくれるメーカーは多くありません。APRESIAの高い信頼性あってこそのものでしょう。私たちも長期安定稼働を期待して導入しました」と、情報システム課長の鈴木慶明氏は語る。

東北学院大学
情報システム部 情報システム課 課長
鈴木 慶明氏

トリプル認証で多様な利用形態にも柔軟に対応
認証システムとの連携で認証トラブル運用負荷を軽減

東北学院大学
情報システム部 情報システム課 係長
大平 直志氏

そもそも、東北学院がAPRESIAを採用したのは、優れたネットワーク認証機能を評価してのことだ。もう一人のネットワーク担当、情報システム課係長の大平直志氏は「多くの利用者がアクセスする総合ネットワークではセキュリティとユーザビリティの両立が求められますが、トリプル認証に対応したAPRESIAであれば利用状況に応じたネットワークを必要最低限で構築できます。さらに、親和性が高いエイチ・シー・ネットワークスのAccount@Adapter+とLOG@Adapter+を連携させることにより、トラブルが発生した端末情報からドリルダウン調査が簡単に行えます。運用負荷も改善されバランスが良い認証システムになりました」と2018年当時を振り返る。
また、「Account@Adapter+は、Web認証・MACアドレス認証、そしてIEEE802.1X認証に対応したアカウント管理だけでなく、接続申請を受け付ける申請ワークフローを定義することができ、サービス提供から認証までをオールインワンで実現できるのが気に入っています。2023年更新においても同じ構成で実現しましたが、バージョンアップ時の保守性の観点から今回は仮想アプライアンスを選択しました。運用方法に応じて、物理アプライアンスと仮想アプライアンスを選択できるのも評価ポイントです」(原田氏)

死活監視では終わらないネットワーク管理ソフトの実力に期待

総合ネットワークでは、これまで他社製品のネットワーク管理システム(NMS)と、APRESIAを一括操作するHCLManager StationとCommand Navigatorを利用していたが、2023年更新を機にAN-ManagerStationをNMSとして本格的に利用開始した。その経緯を次のように語る。
「当初、これまで同様にNMSとApresiaNP操作ソフトの2構成で考えていました。しかしながら、AN-ManagerStationがマルチベンダー機器を管理できNMSとして使い勝手が良いこと、任意のCLIコマンドを抽象化したシナリオとした運用ができること、タグ管理でグルーピングができることといった運用者が欲しい機能がそろっていたため、AN-ManagerStationをNMSに選択しました。また無償版が公開されており、事前に機能検証ができたことも大いに役立ちました」 (大平氏)

半導体不足の中でも遅延なく構築 さらなるセキュリティ向上を目指して

2020年秋以降から騒がれ始めた世界的な半導体不足。納期遅延や調達可能な機器へ製品変更といったことに見舞われたが、エイチ・シー・ネットワークスは、流動的に発生する課題に対して迅速に対処。2022年12月からの五橋キャンパス有線接続、2023年4月からの五橋キャンパス無線接続、2023年10月の設置教育機関すべての更新を完遂するための一翼を担った。更新後も総合ネットワークは安定稼働しているという。最後に、早坂氏は今後さらなるセキュリティ向上を図っていきたいと語る。
「今後は多要素認証機能を持つIDaaSなどと、ネットワーク認証を連携させることも視野に入れています。そういった取り組みは、安定して稼働し続けてくれるインフラ、ネットワークがあってこそのものです。エイチ・シー・ネットワ-クスには、今後も長期安定稼働や、セキュリティ向上への取り組みを期待しています」(早坂氏)

お客様情報

学校法人 東北学院 様

URL:https://www.tohoku-gakuin.jp/

1886(明治19)年、キリスト教伝道者養成を目的として開校した仙台神学校を起源とし、1949(昭和24)年に東北学院大学を設置、学校法人としては大学のほか高等学校、中学校、幼稚園を運営している。創立137年を迎える2023年には、新たなキャンパスを開学し、新学部・学科を設置。9学部15学科となった。学生数は学部1万1121名、大学院134名(2023年5月1日現在)

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