学校法人中央学院 中央学院大学 様
トータル キャンパスネットワーク ソリューション
~回線から学内ネットワークを一括サポート~
回線から学内ネットワーク/サーバーまでワンストップ提供
無線LANエリア拡大・高速化と同時に運用性も向上
- 文教
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- 無線LAN
- サーバー・ストレージ
- サービス


学校法人中央学院 中央学院大学 様
ポイント
- オールAruba環境でキャンパスネットワークを大幅に強化
- アクセス回線の高速化によりボトルネックを解消
- ロールベースのアクセス制御で運用性も向上
導入製品
- HPE Aruba 7210
モビリティ・コントローラー - HPE Aruba 無線AP AP-500シリーズ
- HPE Aruba 5406R/3810M/2930M/2930F
- HPE Aruba ClearPass 統合認証基盤
- HPE DL360 Gen10 サーバー
- Account@Adapter+
- HCNET 回線サービス
- QNAP TS-432PXU NAS
- SSL-VPN装置

徹底した少数教育を理念とする私立大学
学内の無線LAN環境が課題に

「徹底した少数教育を通じて、公正な社会観と倫理観を涵養し、実力と創造力をそなえた有能な社会人を育成する」との教育理念を掲げ、我孫子市のキャンパスに3学部・1研究科を設置する中央学院大学。キャンパス全体のICT環境を統括しているのが情報システム部だ。同部門が管理するキャンパスネットワークは、2012年度に更新した環境をベースに使い続けており、近年では一部の機材が保守切れとなっていたほか、ネットワーク利用状況の変化に対応しきれていなかった。情報システム部長の大塚伸二氏は、以下のように説明する。
「特に大きく変わったのは、無線LANの使い方です。2012年当時の無線LANの利用用途は、動画閲覧など娯楽的なものが主体でした。そのため、当時は多くのアクセスポイントは不要で、設置場所も限定されていました。近年では、スマートフォンとPCを教室に持ち込んで授業を受けるなど、キャンパスネットワークを学習に使う場面も増えています。そこでアクセスポイントを増設して対応しました」
例えば、2017年に新設された現代教養学部現代教養学科では、学生への2 in 1 PCの貸与を実施。情報システム部では授業で無線LANを使えるよう、教室の一部にアクセスポイントを増設している。とはいえ、抜本的なネットワークの強化は実施できていなかった。
アクセス回線の変更で大幅に高速化
無線/有線LAN環境も大幅増強へ

中央学院大学
情報システム部長
大塚 伸二 氏
無線LANの使い方の変化に対応するには、アクセスポイントをほぼすべての教室に設置し、トラフィックの増加に備えてバックボーン回線も増強しなければならない。ボトルネックになったのが、インターネットへのアクセス回線だ。当時のアクセス回線は商用光回線100Mbpsと細く、有線LAN主体の既存キャンパスネットワーク環境でさえ帯域が逼迫しつつあった。
2019年、情報システム部では、学術情報ネットワークSINETの1Gbps回線(SINET 5)でアクセス回線の増強を実施した。商用回線からSINETへの移行に伴いIPアドレス空間も変わるため、DNSサーバーや公開サーバーのIPアドレスも同時に変更するなど、綿密な準備と移行作業が必要となる。このとき、現況を踏まえた提案から回線の手配、アドレス変更作業を担当したのが、エイチ・シー・ネットワ-クスだった。
「エイチ・シー・ネットワークスは、このとき初めて本学のネットワークに関わりました。SINETへの切り替え作業をこなしてくれたので、信頼の置ける業者だと感じました。特にDNSサーバーのアドレス設定変更においては、営業担当者とエンジニアたちが連携して、無事に乗り越えました」(大塚氏)
このアクセス回線増強に続き、キャンパスネットワークの大幅な強化を企画した。2020年度の予算確保までこぎ着けたものの、新型コロナウイルスの流行に直面。リモート授業の環境整備や学生・教員のサポートに追われ、またキャンパスネットワークの利用も減ったため、ネットワーク強化は2021年度予算で実施することとなった。

全教室への無線LANエリア拡充をめざし
オールAruba環境を採用、大幅な改善を実現
2021年度は、全教室で無線LANを使える状態をめざして複数の業者に提案を募った。SINET回線への移行に続き、2020年に大型UPS(無停電電源装置)の導入でも中央学院大学を支援してきたエイチ・シー・ネットワ-クスは、HPE Arubaのネットワークソリューションを中心とした先進的なネットワーク基盤を提案。この提案を大塚氏は、以下のように評価している。
「エイチ・シー・ネットワ-クスの提案は拡張性を踏まえつつ新機能が加わる点に魅力を感じました。中でもHPE Aruba ClearPassによるロールベースのアクセス制御は他に類を見ない機能で、ネットワーク管理の効率化が図れます。それをフルに生かすため、無線はもちろん有線ネットワークもオールArubaの機材で構成するという提案にも納得しました」このとき入札を競った他の業者は、大幅に安価な見積もりを提示したが、詳細な現状調査を行っていなかったり、詳細に設計を提案する場合は見積額が割高だったりしたという。
「エイチ・シー・ネットワ-クスの提案は、機能面も費用面も適切でした。同社はSINETのときから、実務能力が信頼できると感じていましたし、今回の提案内容も優秀でした。
今回、本学は文部科学省の補助金を利用しているのですが、これは年度によって金額が変わるため、上手に生かすにはノウハウが必要です。同社はその点もよく理解しており、選定時は高く評価しました」(大塚氏)こうして中央学院大学では、エイチ・シー・ネットワ-クスの提案を採用。導入作業は主に土日や休日に実施され、既存機器の設定情報の調査や一部機材の納期が危ぶまれる場面もあったが、作業スケジュールをうまく調整して予定通り完了させた。なお、今回の導入と同時に、PC教室や学生会館などに学生用の充電コンセントを増設している。
「エイチ・シー・ネットワ-クスの担当者から、『今の学生はスマホとPC、1人2台の端末利用が当たり前』と助言されました。そこで、学生たちが気軽に充電できるようにと電源を増設しました」(大塚氏)
無線LANの拡充と合わせて、情報機器をより一層使いやすい学内環境が整った。大塚氏は、キャンパスネットワーク強化の成果は想定通りだと評価する。
「キャンパスのWi-Fi環境が不十分なままでは、悪い評判が広まってしまい、受験生の大学選びにも影響するリスクもあります。今回の強化でWi-Fiエリアを大幅に拡大できただけでなく、無線LANの規格も最新のものとなり、スループットや最大接続数も大きく改善するなど大きな成果を得られました。また、近年本学に勤務するようになったICTに詳しい教員から『ネットの体感速度が速くなった』といわれたのもうれしかったですね」
アクセス回線の高速化など
さらなる強化を進めていく

中央学院大学
情報システム部次長
情報メディア課長
小島 一成 氏
強化されたキャンパスネットワーク環境は、2021年10月より本格的に稼働している。教室などから無線LANを使えるようになったため学生の利用者が急増。接続に関する問い合わせが、情報システム部のヘルプデスクにも相当数寄せられているという。
この状況から学生の利用が今後さらに促進していくと想定し、これからも快適なネットワーク環境を提供していくため、情報システム部ではさらなるネットワーク強化を進めようとしている。
直近では2022年度に本格運用されるSINET6への移行を実施しようと計画中だ。これまでの10倍の帯域を持つアクセス回線とすることで、強化したキャンパスネットワークのポテンシャルをさらに引き出せると期待される。
情報システム部次長情報メディア課長の小島一成氏は、将来の展望を以下のように述べる。
「社会全体として、より一層デジタル化が進んでいます。個々の技術動向までは、われわれには把握しきれません。エイチ・シー・ネットワ-クスには、そういった動向を踏まえつつ、今後も引き続き良い提案をしてくれるよう期待しています」(小島氏)
お客様情報
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近代思想を背景にした商業教育と、仏教思想に基づく人間教育を実践する教育の場を実現すべく、1900年に設立された日本橋簡易商業夜学校を起源とし、1966年に商学部・商学科の単科大学として千葉県我孫子町(現・我孫子市)に設置された私立大学。1985年には法学部、2006年に大学院商学研究科を設置、さらに2017年には現代教養学部を開設し、現在では3学部・1研究科体制となっている。