公立大学法人
神奈川県立保健福祉大学 様

時間や場所に制約されない「学びの場」を提供。
ICTの専門知識が不要な簡単操作で講義収録配信を実現

  • 文教
  • ビデオ/Web会議
公立大学法人 <br>神奈川県立保健福祉大学 様

公立大学法人 神奈川県立保健福祉大学 様

ポイント

  • 講義の収録から編集・配信までタッチパネル方式で可能
  • 受講管理、配信した講義への質問等きめ細やかな学びのサポートを実現
  • 講義システムのほか、AVシステム、ネットワークシステムを含むICTプラットフォームをオールインワンでサポート

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導入製品

文教のセキュリティネットワーク導入事例集

社会人を含む多様な学生のために録画などの柔軟な講義スタイルを導入

看護、栄養、社会福祉、リハビリテーションの4学科および人間総合科からなる保健福祉学部を中心に、大学院・付属機関からなる神奈川県立保健福祉大学。保健・医療・福祉分野の未来を担う人材を育成するとともに、最新の研究成果を地域に還元する「教育と研究の拠点」として、神奈川県が整備し2003年に開学した。
キャンパスは、学部・大学院の学びの拠点である横須賀キャンパスのほか、保健・医療・福祉の専門職がレベルアップを図るための現任者教育機関「実践教育センター」を設置する横浜(二俣川)キャンパス、そして川崎市殿町の国際戦略拠点「キングスカイフロント」に2019年4月に設置されたばかりの川崎(殿町)キャンパスの3拠点。最も新しい川崎キャンパスはいずれも、新設された大学院ヘルスイノベーション研究科(略称SHI:School of Health Innovation)と、イノベーション政策研究センターの拠点となっている。

「SHIの主な教育テーマは、『未病』という神奈川県知事が提唱する新しい健康観を、学問として体系化していくことです。この新たな健康観を現実化していくため、神奈川県の全面的な支援のもと、次世代のヘルスケア・医療のイノベーターを育成していきます」こう説明するのは、神奈川県立保健福祉学 ヘルスイノベーションスクール 主事の冨田航氏だ。
このSHIでは、技術革新およびその基礎となる技術の研究・開発ができるリサーチャー、革新的な技術を具体的に産業化できるビジネスパーソンなどの人材養成を図る2年間の修士課程となっており、公衆衛生を中心に最先端医療技術を学ぶ科目やアントレプレナーシップ、データサイエンスなどのユニークなカリキュラムも用意している。
1学年あたり定員15人で、社会人や留学生にも配慮して授業は平日夜間・土曜日を中心に、日本語と英語による授業が行われている。
講義のスタイルにも工夫を凝らしているのが特徴であり、具体的には遠隔講義や録画による配信型の講義も数多く用意している。
「SHIは主に社会人、それからグローバル人材を対象とする大学院として、準備段階から学びやすい環境をどう整えていくかの検討を重ねてきました。実際、現在では医療関係者だけではなく、金融系ビジネスマンなど多彩な方々が学んでいます。こうした方々が柔軟なスタイルで受講できるようにするため、講義を動画配信できるしくみを整えたのです」(冨田氏)

徹底して使いやすさに配慮した提案で教職員のイメージを具現化

学生たちが時間や場所の制約を受けることなく受講できるようにするには、ICTの活用が不可欠だ。新たな講義スタイルを実現する上で役立ったのが、専門的な知識やスキルを持つパートナーの存在だったという。
「私たち教職員は、ICTの専門家ではありません。新たな講義スタイルのイメージはあっても具体的な方策はわからないのです。
SHI開設に向けて立ち上げられた検討委員会で作り上げた構想を具現化してくれるパートナーが必要でした。そこで相談したのが、以前から学内ネットワーク全体の構築・管理を担当していただいているエイチ・シー・ネットワ-クスだったのです」と冨田氏は語る。
エイチ・シー・ネットワ- クスは相談を受けて、いずれもフォトロン社製のポータブル型合成収録ライブエンコーダ「BeeTouchPlus」と学習動画共有プラットフォーム「CLEVAS」を中心とした収録・配信システムを提案した。その使い勝手はもちろん、収録に用いる教室のAVシステムや、学内ネットワークの認証システムとの連携なども含む、トータルな提案内容が評価されて採用となり、構築や教職員へのトレーニングも実施した上で、SHI開設時から無事に稼働している。
「構築してもらった収録・配信システムには、専任の管理者が必要ありません。詳しい設定などはエイチ・シー・ネットワ-クスが済ませてくれています。私たちには初歩的なところから詳しく説明してくれましたし、気になる点も気軽に相談に乗ってもらえたので、SHI開設時から大きな問題もなく使うことができています」と冨田氏は話す。

またシステムそのものの使いやすさも評価のポイントだ。BeeTouchPlusの収録開始・停止は、タッチパネルで操作するだけだ。録画データはUSBメモリに保存されるので、これをCLEVASにアップロードして設定すれば、配信を開始できる。
「直感的な操作でわかりやすいため、私たち教職員はとても助かっています。また、CLEVASはエンコード形式に関係なく他の環境で制作した動画も配信できるため、ICTに詳しい教員がBeeTouchPlus以外で制作した教材動画を登録することもあります。CLEVASは動画アップロードも簡単で使いやすいと教員から評価をいただいています」(冨田氏)こうして登録された動画は、学内ネットワークやインターネットを通じて配信される。学生が受講する際には、まず大学全体のLMS(学習管理システム)にログインしLMS内のリンクからCLEVASにアクセスし、視聴するという手順だ。またCLEVASを学内の認証サーバーと連携させることで、学生がそれぞれの履修内容に応じたコンテンツのみを視聴できるようにしている。また教職員はCLEVAS上で、学生ごとに講義の視聴確認のほか、質問管理などが可能だ。

コロナ禍でも効果を発揮運用状況に応じた設定変更の支援も

この講義動画収録・配信システムは、2020年に入って想定外に利用が拡大した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて教育機関が全国的に対面授業を控える中、横須賀キャンパスの学生へも、感染リスクを避けつつ講義を行えるしくみとして、Zoomを用いた遠隔講義Live配信と合わせて本システムを活用するようになったのだ。
「SHIで運用が確立していることもあり、学部の講義でもすぐに配信を開始できたので助かりました。これで手応えを得た教員も少なくないようで、引き続きオンラインや動画による講義を活用しようとする動きがあります」(冨田氏)教職員がシステムの扱いに慣れ、活用が広がるなど収録・配信システムの利用形態は少しずつ変わってきている。エイチ・シー・ネットワ-クスでは、SHIの職員と密にコミュニケーションを取り、教職員がシステムの扱いで不便を感じる点などを聞き出しては、設定変更など小さな調整を重ねてきた。

例えば、当初教室の録画確認用BeeTouchPlusのスピーカー出力はハウリング防止のためミュート設定して運用を開始した。
しかし実運用に入ると、確認時にミュート設定解除を忘れ音声がでないという問い合わせが多くあり、ミュート設定解除を標準設定に切り
替えている。「教員の皆さんが不満や不便を感じる点を私たち職員が拾い上げ、エイチ・シー・ネットワ-クスに相談すると迅速に対応してくれます。彼らにはSHIの開設前からICT・AV環境の面倒をみてもらっており、配線1本1本、無線LANの設定まですべて把握しているので、安心して相談できるのです。先の読めない時代になってくる中、今後も私たちのイメージを具現化してくれるパートナーでいてほしいと期待しています」(冨田氏)

お客様情報

公立大学法人 神奈川県立保健福祉大学 様

URL: https://www.kuhs.ac.jp/

保健・医療・福祉分野の未来を担う人材を育成するとともに、最新の研究成果を地域に還元する「教育と研究の拠点」として、神奈川県が整備し2003年に開学。保健福祉学部4学科および大学院・付属機関などからなる大学として2018年に公立大学法人へ移行した。学部・大学院の学びの拠点である横須賀キャンパスのほか、保健・医療・福祉の専門職がレベルアップを図るための現任者教育機関「実践教育センター」を設置する横浜(二俣川)キャンパス、そして2019年4月に新設された大学院ヘルスイノベーション研究科の拠点となる川崎(殿町)キャンパスの3キャンパスを展開。

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