テックビジネスサービス株式会社 様

クラウド型Webゲートウェイ
場所を問わないクラウド型セキュリティの導入で
コロナ禍で急きょ始まった在宅勤務を安全・安心に

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テックビジネスサービス株式会社 様

テックビジネスサービス株式会社 様

ポイント

  • 社内・社外問わずWebアクセスのセキュリティレベルを均一化
  • 機能がクラウドで提供されるため在宅勤務での運用も可能に
  • テクニカルサービスによる的確な技術サポートで円滑な導入を実現

導入製品

企業のセキュリティネットワーク導入事例集

コロナ禍で加速した
在宅勤務への対応

テックビジネスサービス株式会社
企画室 システム管理グループ
グループリーダー
手塚 悦郎 氏

 設備工事・エンジニアリング大手の東洋エンジニアリング株式会社の100%子会社の総合人材サービス企業であるテックビジネスサービス株式会社。その事業は多岐にわたり、人材派遣では技術系やオフィス系の人材サービスを手がけ、アウトソーシングでは東洋エンジニアリングのバックオフィス業務を担う機能会社としての側面もある。その他の事業では、IT系・技術系を中心とした翻訳・通訳サービスも手がけている。
 こうした事業形態から同社では、アウトソース先のポリシーに沿った管理が求められることも多い。例えばセキュリティのために、オフィス内のPCは各デスクにワイヤで固定するといった厳格な運用が基本になっていた。しかし近年では、働き方改革を意識したIT環境の構築を進めてきたと同社の企画室 システム管理グループ グループリーダーの手塚悦郎氏は説明する。
 「Microsoft 365を導入してメールをクラウドへ移行したほか、ファイルサーバーや社内の一部システムもクラウド化しました。ノートPCを会議などに持ち込めるよう移動制限を緩和し、端末更新の際にはSIMを装着できるノートPCを導入しました」(手塚氏)
 新型コロナウイルスの流行で在宅勤務の必要性に迫られた際、テックビジネスサービスでは社内で危機管理チームを立ち上げ、実際にリモートで問題なく勤務できるかどうかの検討と調整を重ねていった。
 「ひとまずの仕事はリモートからでもできるようになりましたが、クラウド人事給与システムはIPアドレスの登録が必要となるため、リモートアクセス用端末のSIMには固定IPアドレスに対応したものが必要でした。ファイルサーバーはドメイン認証を必須としているためVPNで社内ネットワークを経由してアクセスすることとし、アクセス許可も一部のユーザーへと制限しました」(手塚氏)

社内外からのWebアクセスのセキュリティ強化をめざすも
販売店からの導入支援に課題

 在宅勤務の実施にこぎつけたテックビジネスサービスだったが、いくつかの課題は残った。その1つがネットワークセキュリティだ。
 「例えばファイアウォールはオンプレミスに設置されているので、在宅勤務では社内よりもセキュリティが低下してしまいます。すでに在宅勤務を開始している以上、セキュリティ強化は待ったなしの状態でした」(手塚氏)
 そこでテックビジネスサービスが目をつけたのが、クラウド型Webゲートウェイだ。これを利用すれば、ユーザーが自宅や外出先などから直接インターネットへ接続するリスクを軽減できる。安全を確保するためにVPNで社内ネットワークを経由して外部へアクセスする必要もなくなり、VPNにネットワーク負荷がかかることもなくなる。
 「最初は親会社がすでに導入している製品を候補としましたが、当時の販売形態では当社の規模感に合わず、他の製品を調査しました。その結果として選定したのが『iboss cloud platform(以下、iboss)』です」(手塚氏)
 こうして2020年夏にテックビジネスサービスはibossの販売企業に連絡を取り、検証を開始することとなった。しかし「日本でのibossの販売が始まったばかりの頃だったせいか、その企業は製品についてあまり熟知しておらず、問い合わせに対して十分なサポートをいただけませんでした」と手塚氏は振り返る。

エイチ・シー・ネットワークスが
検証作業の停滞状態を打開

テックビジネスサービス株式会社
企画室 システム管理グループ
福井 百合子 氏

期待した技術サポートが得られず、検証は停滞したまま時間だけが過ぎ、テックビジネスサービスでは2020年末頃にまた別の販売企業を探して相談することとなった。しかし、やはり同社が期待するようなサポートが得られなかった。これを打開すべく、さらに探して出会ったのがエイチ・シー・ネットワークスだった。
 「それまでの販売店では、使い方や機能など初歩的な内容でさえなかなか回答を得られなかったのですが、エイチ・シー・ネットワークスは基本的な質問はもちろん、ibossをどのように展開していくべきか、といった具体的な相談にもきちんと回答してくれました。また、予算の都合で年度末までに導入したいという当社の要望に間に合うよう急いでくれました。そのスピードには感謝しています」と手塚氏は評価する。
 その後、さらなる機能検証が進められ、エイチ・シー・ネットワークスによる技術サポートのもと、テックビジネスサービスの環境でibossを適切に利用するための設定項目の洗い出しが行われた。
 この作業を実際に担当したシステム管理グループの福井百合子氏は、導入に向けた本格的な検証状況についてこう説明する。
 「デフォルト設定では、当社の主要な業務に対応できないものもまだ多かったので、証明書関連など、3つくらいのパターンで設定を変更し、使えるようにしていきました。検証を進めていた中で、たまたまMicrosoft Edgeに特定ポートをブロックする仕様変更が行われ、最初はibossの設定の問題かと疑いましたが、エイチ・シー・ネットワークスが原因を突き止め解決してくれました」

クラウド管理コンソールで
情シスも在宅勤務で対応可能に

テックビジネスサービス株式会社
企画室 システム管理グループ
荒関 真理 氏

こうしてテックビジネスサービスは、2021年3月末までには、ibossのひとまずの導入を完了。導入の優先度が高いユーザーのPC端末から適用を行い、2021年6月までには全端末への適用を完了したという。システム管理グループの荒関真理氏は以下のように語る。
 「現在、ibossに関する社員へのサポートは私たちシステム管理グループが担当しており、設定や質問への応対を行っています。解決できないことは、しばしばHCNETテクニカルサービスに相談していますが、受け付けたことへの応答が早く、その後のやりとりも私たちの要望に応えて別の回答を用意していただくなど、親切に対応してくれるので助かっています」
 運用については管理コンソールを利用し、ユーザーからの質問に応じたり、セキュリティ状況を確認したりしているという。クラウドサービスとして提供されているため、自宅からでもアクセスでき、システム管理グループも在宅から対応できるようになっている。
 「情シスの働き方改革を進めるためにも、システム管理を在宅からできるibossのようなクラウドサービスは最適でした。ほかにもibossの良い点として、例えば競合製品では別料金のオプションとなっているような機能も標準で含まれていることがありがたいですね」と手塚氏は評価する。
 テックビジネスサービスではibossの導入に合わせ、それまで使ってきたオンプレミスのファイアウォールを規模の小さいモデルに更新しており、その分のコストも削減できたという。ほかにも荒関氏は「Webへのiboss経由のアクセスは固定IPアドレスでできるため、社員たちのノートPCに装着したSIMの固定IPオプションを解除でき、その分のコスト削減にもつながりました」と語る。
 最後に、今回の導入を受けて手塚氏は次のように総括する。「われわれが検討時にめざしていたのは、『社内にいても社外と同じセキュリティ』です。今までとは逆の考え方ですが、働き方が多様化する中で、今後この考えも1つの正解となるでしょう。今回、エイチ・シー・ネットワークスの協力のおかげもあり、働き方の新しい可能性を広げることができたと考えています」

お客様情報

テックビジネスサービス株式会社 様

URL: https://www.tbiz.co.jp/

設備工事・エンジニアリング大手の東洋エンジニアリング株式会社の子会社で、同グループ唯一の総合人材サービス企業。グループ各社を含め、民間企業や官公庁など幅広い顧客に対し、技術者や事務職の派遣、業務アウトソーシングを提供するほか、技術系を中心とした翻訳・通訳、オフィスビル・厚生施設の総合管理など多彩なサービスを提供。

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