株式会社スクウェア・エニックス 様
(配線工事)
1フロア1800坪5フロア分の広大なオフィスに
10Gネットワークを含む配線施工を実施
インフラ工事から本社移転成功をサポート
- 企業
- ネットワーク
株式会社スクウェア・エニックス 様(配線工事)
ポイント
- 1フロア1800坪5フロア分の広大なスペースを短期間で確実に施工
- カテゴリ6Aケーブルによる10Gネットワークの敷設で将来も安心
- レイアウト変更を考慮した柔軟なネットワーク、電源設備を施工
- 緊密な情報交換に基づく的確なニーズ把握で満足度向上
- 多数の業者が同時に作業するテナント工事の工程管理を積極サポートし負担軽減
導入製品
- 配線工事
ロケットサイエンスレベルの技術を駆使するスタッフが求める
最先端のインフラが必要なゲーム開発現場
家庭用ゲーム機向けゲームメーカーのイメージが強い株式会社スクウェア・エニックスだが、事業の裾野は幅広く広がっている。ゲームソフト、スマートフォン向けコンテンツ、オンラインゲームなどを提供するデジタルエンタテインメント事業や、ゲームセンターなどのアミューズメント施設向けゲーム機制作などのアミューズメント事業、人気コミックスを創出する出版事業、フィギュアやキャラクターグッズなどの二次的著作物の企画や制作を行うライツ・プロパティ等事業も展開している。
ゲーム関連分野の技術進歩は速く、オンラインゲームにスマートフォン向けゲームと、次々に新たなジャンルが生まれている。
「私たちはそれについていくだけではなく、リードしていかなければなりません。そのために、常に最先端技術を追及しています」
と、株式会社スクウェア・エニックス 総務部長の岡田 大士郎氏は同社を取り巻くIT事情について語り始めた。
家庭用ゲームひとつをとってもその進歩は目覚ましく、美しくリアリティあふれる画像と、物理演算に基づく自然でなめらかな動きが求められるようになっている。オンラインゲームでは、膨大な量のデータを元に作り出した精緻なグラフィックを、世界中のすべてのプレイヤーが同じ環境で遊べるよう工夫もしなければならない。そのためにも、最先端のインフラと高度な技術力が欠かせない。
「ゲームクリエイターは、ロケットサイエンスレベルの高度な技術を持つスタッフの集まりでもある」と、岡田氏は胸を張る。
そうした最先端インフラが必要とされるスクウェア・エニックスの本社オフィスが移転したのは、2012年秋のこと。新オフィスには現在考えられる最先端のインフラが導入された。そのネットワーク、電源の施工を担当したのが、日立電線ネットワークスだ。
1800坪5フロア分の広大なオフィスに
10Gネットワーク導入を計画
スクウェア・エニックスの新本社は、都内に新たに建設されたビルにある。フロア面積は1800坪、長辺は150メートルほどもある大きなスペースが5フロアを占有する。
「今回は、チーム内でコミュニケーションを取りながら開発を進められるスペースづくりを目指しました」
と、株式会社スクウェア・エニックス 総務部チーフの小谷 克仁氏は言う。
円滑なコミュニケーションのためにも、ITは欠かせない。最先端技術を支えるインフラを創っていくこと、チームの力を最大化するゲーム開発環境を創っていくことが新オフィスでの目標となっていた。
ネットワーク配線の施工業者を選定するに当たっては、次のような具体的な要件が挙げられた。ネットワークは、カテゴリ6Aケーブルを用いた10Gネットワークを中核とすること。広いフロアに対して過不足のないネットワーク、電源を敷設できること。短期間での施工をスムーズに進めるため、スクウェア・エニックスのニーズを的確に吸収して現場作業に即座に反映できること。ネットワークだけでも10社近くの企業から提案を受け、その中からスクウェア・エニックスが選んだのが日立電線ネットワークスだった。
「日立電線ネットワークスは10Gネットワーク敷設上の課題を理解し、その対策も持っていました。
また、以前のオフィス移転でも施工を依頼した経験からコミュニケーション能力が高いことも知っていたので、今回のような広大なフロアの施工も安心して依頼できると感じられた」
ことが、選定の決め手になったと小谷氏は語る。
工程管理にも一役、スムーズな工事進行を支援
実際の施工は、2012年5月頃から始まった。居室の情報インフラを作りこむテナント工事を進めるに際し、現場では多様な施工業者が同時に作業を行なっていた。
「全体の工程管理を行なう組織を持つか、管理会社にマネジメントを依頼してもいい規模の工事だったのですが、日立電線ネットワークスに相談したところ、工程管理まで担当してもらえることになり助かりました」
と、株式会社スクウェア・エニックス 総務部の鈴木 宏之氏は施工当時を振り返る。
日立電線ネットワークスは現場でともに工事に当たる業者同士の工程調整を行ない、工事がスムーズに進むよう尽力した。
「日立電線ネットワークスによる工程管理と、現場の課題の早期発見、早期解決がなければ3ケ月という短期間工事は実現できなかったでしょう。定例ミーティングを通じて数々の課題を解決してきましたが、本当に申し分ない」と、小谷氏もその功績を認める。
ケーブル総延長距離は800キロ移転後のトラブルはゼロ
すべての工事が終わり新オフィスに移転を開始したのは、2012年8月末。敷設したケーブルの総延長距離は800キロ、短期間の工事にもかかわらずネットワークのトラブルは皆無だった。
「引っ越してきた翌日から通常業務ができました。移転から6 ヵ月が経過した今に至るまで、ネットワークインフラに関するトラブルはゼロ」と、岡田氏は満足そうに語った。
ゲーム開発のチームは、開発フェーズにより規模が大きく変化する。新オフィスではそうした変化に応えられるよう、レイアウト変更の柔軟性を阻害しないオフィス設計を心がけたという。以前のオフィスでは、レイアウト変更時に必要な場所にネットワーク、電源を用意できないこともあったが、
「今回はレイアウト変更の柔軟性を前提にネットワークと電源を配置してもらったので、開発チームの要望に的確に応えられるインフラになった」と小谷氏は評価する。
同じビル内に設けられたモーションキャプチャースタジオや、次世代に向けた研究開発部門との大容量データ通信を実現する10Gネットワークにより、開発スピードの向上や新技術の研究にも好影響がもたらされている。
「最先端技術を備えた新本社オフィスで、これから様々な成果が上がり、産業界からの大きな期待に応えていけると確信しています」
そう岡田氏が語った言葉にはインフラへの期待と、それを支える日立電線ネットワークスへの信頼感がにじんだ。
お客様情報
株式会社スクウェア・エニックス 様(配線工事)
スクウェア・エニックス・グループは世界中でエンタテインメントコンテンツやサービスを展開しており、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどの人気ゲームシリーズをリリースしているゲームメーカー。家庭用ゲーム機向けソフト、アーケードゲーム、オンラインゲームに加え、スマートフォン向けゲームも開発。その他、コミックや雑誌、ゲーム攻略本などのゲーム関連書籍の出版や二次的著作物の企画・制作・販売やライセンス事業など、多岐にわたっている。
所在地(本社) | 東京都新宿区新宿6丁目27番30号 新宿イーストサイドスクエア |
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設立 | 2008(平成20)年10月1日 |