キャンパスネットワーク刷新

学校法人 上智学院 様

センターからエッジまで計画的にネットワーク基盤を全面刷新
帯域確保や可用性・運用効率を改善し、安心できる環境へ

業種:
学校法人 上智学院 様

学校法人上智学院

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ポイント

  • 中核ネットワークをDCへ移行し、可用性や運用効率を大幅に改善
  • 建物内の足回りネットワークも刷新し、帯域や耐障害性を強化
  • ネットワークエンジニアの常駐により、構築から運用まで一貫した体制を実現

導入製品

文教のセキュリティネットワーク導入事例集

ネットワーク中枢が四谷に一極集中
BCPと運用効率に不都合が生じる

青砥 光一氏
学校法人上智学院
学術情報局 情報システム室
事務長 青砥 光一 氏

 1913(大正2)年に創立された上智大学は、「自分の才能や学びの成果を他者のために役立てることが、人間としての成長につながる」というキリスト教ヒューマニズムの考え方のもと、国や言語、学問の境界を越えて教育を実践している。設立時は哲学科・ドイツ文学科・商科から始まり、現在では人文学、人間科学、社会科学、自然科学、工学など幅広い分野を擁する総合大学へと発展し、9 学部・10 研究科・1 プログラムを展開。そのすべてが「四谷キャンパス」に集約するワンキャンパスを特色とし、看護教育を展開する「目白聖母キャンパス」や関西および周辺地域に向けた情報発信やサービス提供を行う「大阪サテライトキャンパス」などの拠点も有している。

 これら上智大学のICT環境全般を管轄するのが、学術情報局情報システム室だ。同室の職員は業務委託やベンダーの常駐エンジニアも含め総勢数十名で、これまでは、ネットワークの中核部分やサーバーなどの機材も、ほぼ全員が勤務する四谷キャンパスに置いていたという。

 「本学のシステム基盤は、一部クラウドやデータセンターハウジングを取り入れていますが、基本的にはオンプレミス主体で、システム基盤や中核ネットワークも、主に四谷キャンパスに設置していました。ただ、BCPの観点で言うと、停電に備えた電源環境が不十分でしたし、消火設備もスプリンクラーで、サーバーなどの機材にはあまり適さないものでした」と、情報システム室事務長の青砥 光一氏は説明する。

 ネットワークの中核部分がキャンパス内にあることは課題の一つで、SINET(学術情報ネットワーク)へも四谷キャンパス経由でしか他キャンパスから接続できない形だった。情報システム室 チームリーダーの中嶋 宏治氏は、以下のように語っている。

 「この接続形態では、四谷キャンパスの法定停電のたびに、他キャンパスからもSINETへのアクセスが不可能になってしまいます。しかも法定停電の際には、その都度各システムを事前にシャットダウンしておかねばならず、復旧後の再起動・確認まで含め、われわれ情報システム室にも相当な作業負担が生じていました」

費用・実績・対応力を総合的に評価しエイチ・シー・ネットワークスを選定

 上智大学は、こうした課題を解消すべくネットワークの中核部分やシステム基盤をデータセンター(以下、DC)へ全面移行することを計画し、2022年から複数ベンダーの比較検討を始めた。その結果、選定されたのがエイチ・シー・ネットワークスだ。

 「エイチ・シー・ネットワークスの提案内容は費用面も含め他のベンダーより優れていましたし、大学での実績も豊富で対応力に定評があることから、DC移行計画のベンダーに採用することにしました」(青砥氏)

 エイチ・シー・ネットワークスが構築作業なども自社で行っている点も、評価を高めるポイントになった。
 「ネットワークに関しては、構築から運用まで自社で一貫して対応できる、専門性の高いベンダーに任せたいという思いがありました。そこで、より専門的に手掛けているエイチ・シー・ネットワークスに委託しよう、という決定に至りました」(中嶋氏)

 さらに、中核ネットワークだけでなく、各建物内のネットワークについてもエイチ・シー・ネットワークスに依頼し、順次刷新していくことにした。

中嶋 宏治氏
学校法人上智学院
学術情報局 情報システム室
チームリーダー 中嶋 宏治 氏

 「例えばトラフィックでいうと、コロナ禍が明けた2022年頃から急増しており、特に無線LANがボトルネックになっていました。アクセスポイントを増設するなどの対処は行っていましたが、それでも逼迫が続く状況でした。また、キャンパス内ネットワークは建物ごとに導入年次が異なり、機器構成にも違いが生じるなどしていたため、運用性にも課題がありました。これらの課題を抜本的に改善し、将来性を担保すべく、刷新を図ったのです。エイチ・シー・ネットワークスが提案してくれた機器構成は、自社製品や日本メーカーが多く日本のユーザーを踏まえた使い勝手が期待できるほか、海外製品も大学などで実績豊富な信頼性の高いものを選んでくれました」(青砥氏)

システム図

利用者への影響を最小限に刷新を完遂
帯域拡大と運用負担の軽減を実現

高井 慶士氏
学校法人上智学院
学術情報局 情報システム室
高井 慶士 氏

 中核ネットワークのDC移行と足回りネットワークの刷新は、2023年から並行して実施された。

 「DC移行プロジェクトは2フェーズで進めました。まずフェーズ1では、DC内に新たな中核ネットワークを構築したうえで、各キャンパスからSINETへの接続などをDC経由に切り替えています。続くフェーズ2では、事務系ネットワークの経路切り替えなどを実施し、予定通り2024年3月に無事完了しました。サーバー側を担当する別ベンダーとの調整などもあって大変だったと思いますが、エイチ・シー・ネットワークスは期待通りの仕事をしてくれました」(中嶋氏)

 足回りネットワークの刷新については、細部にまで気を配って対応していると情報システム室の高井 慶士氏は話す。

 「ネットワーク停止時間を最小限にするため、既存ネットワークをギリギリまで残しておき、新たなネットワークを完成させてから配線を差し替えるようにしています。一方、無線LANでは、アクセスポイントごとに順次切り替える形としました。更新にあたりエイチ・シー・ネットワークスには無理をお願いする場面もありましたが、われわれの事情を踏まえ日程をきちんと調整して対応してくれていますし、機器の設定などは既存の内容を単純に引き継ぐのでなく、本学の事情に合わせて不要な情報を削除し、新たな追加設定を提案するなど、技術的な支援も手厚いと感じます」(高井氏)

 一連の刷新プロジェクトが進み、上智大学のネットワーク環境は大きく改善された。

 「帯域については、建物内の幹線が10Gbps、末端でも有線LANが2.5Gbpsになり、無線LANも大幅に増強されました。学生も職員も、学び方や働き方が変わってノートPCを使うのが当たり前になっていますから、特に無線LANの改善は大きいです。今後ますます増えるトラフィックにも安心して対応できる環境になりましたし、最大7年保守で導入したことで更新のタイミングに追われず、情シスとしては安心感があります。」(高井氏)

 また中嶋氏は、情報システム室の負担軽減にも大きな効果があったと評価する。

 「この2年間で、ネットワークだけでなくサーバー側もDC移行が進んでおり、法定停電に向けた作業は大幅に軽減されました。体感ですが、2025年では2023年以前に比べて6~7割程度の負担で済んでいると感じます。日々の運用でも、監視ツールの導入に加えて常駐SEがいてくれるので、質問やトラブル対応など多くの場面で助かっています。監視の重要性は高まっていきますから、監視ツールと常駐SEは心強い存在です」(中嶋氏)

将来を見据えたネットワーク体制を構築
セキュリティ強化と予算の最適化が今後の焦点に

 DC 移行により、将来を見据えた体制が構築できたという。

 「大学としては止まらないネットワークが求められており、今回のDC移行は一定の効果があったと言えます。加えて建物内まで含めネットワーク全体をワンストップでエイチ・シー・ネットワークスが対応してくれているので、未来の情報システム室を担う人たちにも分かりやすい体制にできました」(青砥氏)

 さらに青砥氏は、今後の期待について次のように話す。

「2025年度までのデータセンター移行プロジェクトが一段落し、今後はBCPやネットワーク・セキュリティのさらなる強化が求められます。人件費や機材費が高騰するなか、エイチ・シー・ネットワークスには、限られた予算を最大限に生かす効率的な運用の提案を期待しています。」

お客様情報

学校法人 上智学院 様

URL:https://www.sophia.ac.jp/jpn/

メンバー写真
学校法人上智学院 学術情報局 情報システム室
左から 青砥様 高井様 中嶋様

上智大学は1913年、カトリック・イエズス会を母体として創立された私立大学。人文学、人間科学、社会科学、自然科学、工学など、多彩な学問分野の9学部29学科、10研究科、1プログラム(2026 年現在)を擁する。

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