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報道関係各位
車両間通信に対応した 60GHz帯ギガビット無線機「TerraBridge」を販売開始
- ニュースリリース
2021.04.12
エイチ・シー・ネットワークス株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:大江 愼一、以下、エイチ・シー・ネットワークス)は、RADWIN社(本社:イスラエル、President&CEO:Sharon Sher)の新製品「TerraBridge」の販売を開始しました。
背景
近年、旅客サービスにおいて、車内公衆Wi-Fiサービスや、スマートフォンアプリケーションへの車内情報配信サービスの導入が進んできております。
また、車内秩序保持においては、従来から乗務員による巡回や、車内非常通報装置の設置などで運用されてきましたが、車両内や駅構内への防犯カメラ設置による犯罪予防効果が期待されるようになりました。
このような車両内でのデータ活用が進む中、従来の有線による車両間通信では通信速度が大幅に不足しており大容量データを扱うことが困難です。また、古いタイプの車両には新たに車両間にケーブルを通すのは非常に困難であり、編成変更時の相互接続性に課題を抱えています。
このような背景から、高速データ通信が可能で車両編成の変更にも柔軟に対応できる通信システムが期待されています。
新製品 RADWIN TerraBridge とは
RADWIN TerraBridgeは、60GHz帯を使い短距離での無線接続を提供します。主に鉄道車両への搭載を目的として設計されており、車載時の振動や環境耐性に優れた機能を持ちます。また、無線機本体ユニットはIP69K対応し、スチームジェット洗浄にも耐える防塵・防水性能を持つため、車両外への設置が可能です。
二つの無線機本体ユニットが近接すると自動接続、距離が離れると自動接続解除する機能を持ち、運用中に無線機の設定変更をすることなく接続替えが可能です。そのため、鉄道車両においては、車両編成の変更にも柔軟に対応できます。
接続後は車両の振動や、カーブによる車両の曲がりなどで無線機同士の位置がずれても一定範囲で電波が追従するため、移動中の通信継続性が保たれます。
無線による接続は従来の有線方式に比べて車両間の物理線を取り回す必要がなく、運転台越しの車両間通信も実現可能となり、車両改造の際のコスト削減にも貢献します。
利用シーン
【車両間通信】 車両内のカメラ映像のリアルタイムモニタリングシステム
・車内防犯カメラ映像を運転台モニタに表示(車内秩序保持)
・ドア開閉時の安全確認(ワンマン運転支援)

【データオフロード】 停車時の地上~車両間の高速データオフロード
・車内防犯カメラ映像や運行情報データの自動オフロード
・車内デジタルサイネージ表示データの自動更新

本製品の取り扱いにあたり、エイチ・シー・ネットワークスは、鉄道事業者様への豊富なネットワーク構築実績や無線LANの構築ノウハウを生かし、車両側および地上側に最適なネットワークを提案してまいります。
RADWIN社
RADWIN社は、イスラエルのRADグループに属する、無線ブロードバンドソリューションを展開している会社です。世界約170カ国に100万台以上の機器を導入してきた実績がございます。詳細は次のURLからご覧いただけます。
https://www.radwin.com/