東京大学大学院 理学系研究科 様

クラウド型管理ツールを活用した部局ネットワークを構築
トラブルシューティングに役立つ設定情報の取得と
安定したネットワーク運用を実現

  • 文教
  • ネットワーク
東京大学大学院 理学系研究科 様

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ポイント

  • クラウド型管理ツールの使い勝手を改善
  • 仮想化基盤の省スペース化を実現
  • 現場を熟知した担当者による丁寧な対応でスムーズに構築

導入製品

  • 機器管理:Aruba Central
  • コアSW:Aruba 6405
  • 建物SW:Aruba 6300M
  • フロアSW:Aruba 6100
  • 仮想基盤サーバー:Nutanix NX-1065N-G8
文教のセキュリティネットワーク導入事例集

部局単位でネットワークを個別管轄
管理・運用の負担も課題に

東京大学では、ネットワークの多くが部局単位の管轄となっている。大学院理学系研究科の本郷キャンパス内にある部局の施設、および遠隔地の施設のネットワークを担当している、情報システムチーム 助教の下見淳一郎氏は、以下のように説明する。
「部局単位でネットワークを管轄する形態は、大学の中では珍しいかと思います。近年では部分的に全学管轄へ移行することがあり、例えば無線LANは2022年度から全学管轄での調達となりました。また、本郷キャンパスと遠隔地の施設を接続するWANも、主に全学管轄の『 UTNET 』を利用し、一部にはSINETも使っています」
また、大量データを扱うような研究で用いるネットワークについては、個別に構築・運用されている。とはいえ、本郷キャンパスと、近場にある浅野キャンパスに点在する複数の建物と、遠隔地の各施設に分散した有線ネットワークのスイッチやファイアウォール、およびDHCPやログ管理といったネットワーク関連サーバーや、それらが稼働する仮想化基盤まで下見氏が一人で担当しているため、ネットワークの管理・運用のしやすさには特に配慮している。その一例が、ネットワーク機器をクラウド経由で管理するツールの導入だ。2016年度に入札を行った際、初めてクラウド管理を要件に盛り込んだという。
「クラウド管理の採用については、特にインシデント対応を念頭に考えました。インシデントの状況を把握するためには、それぞれの機器やサーバーにログインして調査していかなければなりません。多くの機器を迅速に調査するために、専攻等にいるICTインフラ担当者にも協力してもらい、手分けをして行うことがあります。その調査の手順をわかりやすく整理するとともに、スキル面などの属人化をなくすために、クラウド管理が役立つと考えました」(下見氏)

東京大学大学院 理学系研究科
情報システムチーム
助教
下見 淳一郎 氏

Aruba Centralへの移行で
安定性や使い勝手の向上に期待が高まる

2022年度の入札で落札したのは、エイチ・シー・ネットワ-クスだ。以前にも、2008年度と2012年度に落札し、東京大学大学院理学系研究科のネットワーク構築・保守を手掛けた実績があり、今回は有線ネットワーク機器をArubaで構成し、クラウド管理には「ArubaCentral」、仮想サーバー基盤にはNutanixといった内容で入札に臨み、落札を果たした。もちろん、要件を満足しつつコスト面でも競合に勝る内容だったことが主な選定理由だ。
これにより、ネットワーク機材やクラウド管理ツールは、前回構築時に導入された他社品から、Arubaへ移行することになった。実は下見氏は、前回構築で導入したクラウド管理ツールに対し、あまり満足度は高くなかったという。
「ネットワークには、安定性や管理性が特に重要です。前回の2016年度入札で構築したネットワークには、その点で課題があったと認識しています。せっかくクラウドで管 理しているにも関わらず、現地での電源コードの抜き差しによる対応が必要になることも多く、動作の安定性に不安がありました。また、クラウド管理ツールも、きちんと動作しているのか確認が難しいことが気になっていました。管理ツール上で設定した内容が実際の機材に反映されているのか、いつ反映されたのか、といったことを把握するための関連情報も出てこないので、不安を感じる場面もあったのです。管理性、あるいは情報の安定性にも懸念がありました」
これに対し、今回新たに採用したAruba Centralは、下見氏も事前にデモを通して機能の優位性を確認できたとのこと。
「前回のツールとは違い、ブラックボックスでないことが便利だなと考えています。CLIでの操作も可能になったので、例えば設定を変更した際にも、いつ反映されたのかわかりますし、実際の設定状況を直接把握できるようになりました。例えばトラブルシューティングの際、設定を少しずつ変えながら適切な内容を絞り込んでいくなど、大いに役立つと期待しています」(下見氏)同じく仮想化基盤も、前回構築時の他社品からNutanixへと入れ替わる。実際の仮想サーバーの移行は今後順次行う予定とのことだが、下見氏は以下のような期待を示している。
「仮想化基盤に対するこだわりは特にありませんが、今回導入したものはコンパクトな筐体に納まっている点が良いですね。ハイパーバイザーの『 Nutanix AHV 』も、ユー ザーインターフェースの使いやすさなど完成度の高さが感じられます」

現場を知るHCNETの支援により
スムーズなシステム構築を実現

下見氏によれば、半導体不足による納期遅延が憂慮される状況下で、エイチ・シー・ネットワ-クスの支援のおかげでスムーズな構築が実現した。
「納期については、選定から完了までの期間が限られ、むしろ迷惑をかけてしまったとも思っています。ですが、エイチ・シー・ネットワ-クスやメーカーの人たちがさまざまな工夫や努力をしてくれて、どうにか無事に完成できました」(下見氏)
前述したように、エイチ・シー・ネットワ-クスは過去にも同じ部局でネットワーク構築・保守を担当したことがあり、機材の設置箇所など現場の情報を持っている。また入札前から情報を提供し、相談に応じてきたことや、構築プロジェクトの中で発生する要望への対応なども含め、下見氏は高く評価している。
「エイチ・シー・ネットワ-クスは、さまざまな相談や要望に、いつも丁寧に応じてくれます。今回の構築でも、予算や期間の制約が厳しい中で、必要な情報をきちんとまとめてくれました。構築に際しては、こちらから伝えた全体の大枠に沿って、詳細を詰めて実施してもらっています。以前も同じ部局で携わったことがあるうえに、企業としても丁寧な仕事を心掛けているようですし、信頼して任せることができました」(下見氏)

ネットワークの安定稼働を実現
保守運用フェーズのサポートにも期待

システム構築後、ネットワークは安定稼働を続けており、利用する教員や学生たちからも、特に不満などは聞かれないという。
「一部のインターフェースで通信エラーを生じた不具合などがありましたが、エイチ・シー・ネットワ-クスが迅速に解決してくれるなど、導入後にも手厚いサポート対応をしてくれています。今回は6年間の運用を想定していますので、エイチ・シー・ネットワ-クスには引き続き保守などのサポートに期待しています」(下見氏)
下見氏は今後も引き続き、安定した運用を心掛けていくとしている。
「無線LANが全学共通の環境になるなど、大学と部局との境目には変化があります。徐々に大学全体で管理するようになっていく過渡期なのかもしれません。今後も、そうした傾向も踏まえた提案をしてもらえるとうれしいですね」

お客様情報

東京大学大学院 理学系研究科 様

URL:https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/

1877(明治10)年に創設されて以来、長い歴史の中で変革を続けながら、常に日本を代表する大学としてあり続ける東京大学。創設時からの歴史を刻む理学部は基礎科学のほとんどすべての分野を網羅する10学科、大学院理学系研究科は5つの専攻との13の附属施設を擁している。

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